住宅ローン返済(償還)予定表の見方

現在借りている住宅ローンの現状は住宅ローンの「返済予定表」で確認することができます。

この「返済予定表」は金融機関によって「償還予定表」だったり、「返済計画表」だったり、「償還計画表」などと呼び方は違いますが、意味は同じもので「返済予定表」が一般的な呼び方です。

返済予定表は、住宅ローンなどのローンなどにおいて、今後のローンの返済予定が記載されている一覧表のことをいいます。

これには毎月の返済額とその内訳(元金返済分、利息充当分)、返済前または返済後の残高などについて、初回から最終回まで全て記されており、ローンの返済計画の全容を知ることができます。

一般に返済予定表は、当初の借入時に発行され、その後は、一部繰上返済や金利タイプ変更の手続き時などに、再計算された返済予定表が発行されます。

また、金融機関によっては、返済予定表がインターネット上で閲覧できるところもあります。

金融機関によってフォームはそれぞれですが、基本的な考え方は同じです。

では、具体的に見てみましょう。

 

「返済予定表」からわかること

以下は住信SBIネット銀行の返済予定表の見本です。

これを例に説明します。

 

当初実行日 当初借入れした日のことです
「お借入日」「ご融資日」「貸出日」などと表記されています
2 最終返済日 最終返済日のことです
1の「当初実行日」と比較すれば何年返済で借入れしたかがわかります
「ご返済期限」「最終回返済日」「ご融資期限」などと表記されています
3 利率 現在の金利です
「お借入れ利率」「約定利率」などと表記されています
4 ご融資金額 当初借り入れた金額です
「お借入金額」「ご融資金額」などと表記されています
ボーナス払いを併用している場合はその内訳が表記されます(上記サンプルはボーナス払いなし)
5 ご返済日 毎月の返済日です
6 ご返済額 毎月の返済金額です
7 内訳 毎月の返済金額における元金と利息の内訳です
8 ご返済残高 毎月の返済日における住宅ローンの残高です

この返済予定表からは以上のことが確認できます。

このサンプルは住信SBIネット銀行のものでしたが、金融機関によっては「金利タイプ」、「優遇金利」、「損害金金利」(延滞した場合などに適用されるペナルティー金利)、「特約期限」、「保証料」などが記載されているものもあります。

前のページ「現在借りている住宅ローンの内容を確認する」でも説明しましたが、確認のポイントを再度説明します。

現在の金利

長期固定金利型の場合は完済まで、借りた時の金利が変わらないのが基本です。

ただし、長期固定金利型でも、当初の契約で段階的に金利が変動している場合もあります。

フラット35Sや旧住宅金融公庫の段階金利型のものがこれにあたります。

10年、5年といった優遇期間が過ぎたあとは、金利が上がる契約になっています。

何%上がるかは、最初に決まっていますので当初借り入れた時の契約書か返済予定表などで確認できます。

また、固定金利期間選択型住宅ローンの場合は固定金利期間は再度固定金利か変動金利に移行していますので、新たに送られてきた返済予定表で確認する必要があります。

変動金利型住宅ローンの場合は、金利は半年に一度見直しが行われますので最新の返済予定表で確認してください。

残り返済期間

残りの返済期間は、完済の予定日から直近に返済が終わった日を引けばわかります。

たとえば、完済日が平成55年12月で、平成28年1月まで返済が済んでいるなら、残り期間は27年11カ月となります。

ローン残高

直近の返済予定表を見て、直近の返済終了後の残り金額が現在の残高です。

返済予定表の残高欄で確認することができます。

 

さあ、あなたが現在借入れている住宅ローンの内容が確認できれば、次は新しく借り換える住宅ローンの候補と比較していくことになります。

次のページでは借り換えるローンの検証について説明します。

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