住宅ローンの選び方(借り換え編)

前の章「住宅ローンの選び方(新規借入編)」では、新しく住宅ローンを借り入れる場合について説明しました。

この章ではすでに住宅ローンを借り入れている人が、住宅ローンを借り換えることのよって金利面で得をするメリットについて説明します。

新規で住宅ローンを借り入れる場合と異なり、すでに住宅ローンを借り入れている人は、その住宅ローンの借り入れ条件によって、借り換えすることでメリットが出るケースとそうでないケースに分かれます。

住宅ローンの借り換えは、同じ金融機関で借り換える場合と他の金融機関で借り換える2つのパターンがあります。

同じ金融機関で借り換えるのであれば、土地や建物に設定された抵当権という担保権を変更する必要がありませんので、それほど大きなコストは発生しません。

一方、他の金融機関で借り換えを行う場合は、すでに借りている金融機関の抵当権を抹消し、新たに借り換える金融機関に抵当権を設定するなどのコストが発生してきます。

ですから、他の金融機関で借り換える場合は、金利が下がるメリットとそこで発生するコストを総合的に勘案したうえで借り換えを行う必要があります。

また、現在借入れている住宅ローンが固定金利(固定金利期間選択型も含む)の場合は、違約金が発生する場合もあり、こちらも注意が必要です。

このように、現在借入れしている住宅ローンの条件によって、借り換えをするメリットが出るかどうか決まってくるんです。

しかし、現在は史上最低と言える低金利状態です。(平成29年1月現在)

金利環境としては、住宅ローンの借り換えを検討する絶好の機会であると言えます。

住宅ローンの借り換えを行うことで、現在借入れている住宅ローンの返済より少しでもメリットがあるのなら、迷わず借り換えるべきなんです。

住宅ローンを借りている金融機関の方から「住宅ローンの金利を下げましょうか?」とは決して言ってはきません。(防衛的に言ってくることはあるかもしれませんが)

住宅ローンの借主自ら動くことで、金利を下げることができるんです。

そして、金利が下がれば返済負担は大きく改善され、住宅ローンの返済額も下がります。

それでは、具体的な住宅ローンの借り換えについて見ていきましょう。

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